絵の依頼

画用紙の大きさは、昔し、というより大昔しに、学校の授業で使ったサイズ。 左上から右下に向かって、幅十センチくらいの帯を描く。用紙の縦の長さを四等分して、左辺の上から四分の一から始まり、右辺の下から四分の一のところで終わるまっすぐなーーといっ…

火中の栗を拾う

テレビ受像機でテレビを視ることは殆どない。ときどきパソコンでNHKプラスを視る。「芦屋小雁」が出ている、といっても役者としてではなく、芦屋小雁が役者として活動している姿を伝える番組を視た。懐かしい。生の舞台は観たことがないが、テレビの画面…

カウントダウンが始まった

期日が決まった。というわけでそれまでの日数が、一日が経過すると、ひとつ減る。期日が決まった、というか「提出期限」が決まった。それもあって一年以上書いていなかったここに書き始めた。 私小説というのは、書くことが浮かばなくなった小説家が編み出し…

卵の殻は変わったのか

卵の殻を割って中身を器に落とすときに、割り方によって、殻の破片が器に落ちてしまうことがある。最近これがない。はっきりしないけれど、ここ数年そうなっているのは間違いないし、もっと前からかもしれない。昔は卵をこつんと調理台にぶつけるときに、力…

言うに事欠いて

「言うに事欠いて」は母親がよく口にしていた言葉だった。わたしの母はこういう「成句」のようなものを好んで使ったような気がする。先日、まさしくこれが「言うに事欠いて」だな、と思った出来事がありました。 ひ孫一と、どこかでお昼を食べようということ…

いちご狩り

二十三日にいちご狩りに行こうと思いたち、調べたらなかなか難しいところがあった。「時間制限なし」というところで、いいなと思ったところは、念のため電話してみたら、九時に開園だがは八時過ぎから並び始めて、九時の時点で並んでいる人数で当日の定員に…

「母影」尾崎世界観

「推し、燃ゆ」よりは良い(好きだ)と思った。一度目は最後まで読み通せなかった。何故かというと、下記のような記述がつぎからつぎへと出てくるので「胃もたれ」のような感じになってしまった。 ほどけたクツヒモはお客さんの足から逃げてるみたいだった。…

昔話法廷「白雪姫」

珍しく被告人の王女が全面的に犯行を否認している。 わたしは王女は無罪だと思う。りんごに王女の指紋がないことは、手袋をするなどの方法があるから決め手にはならない。 が 白雪姫は「助けられた王子とは、助けられた時が初対面だ」と言ったが、これは狩人…

昔話法廷「浦島太郎」

検事が乙姫に「犯した罪をしっかり償ってください」と言った。執行猶予付き判決を得て、執行猶予を満了することは、罪を償ったことにならないのだろうか。そんなことはない。だから、執行猶予に対する反論にはならない。毎日書くことは叶わなかった。スター…

テレビ番組「昔話法廷」

ひ孫一が家に泊まった翌日の朝、テレビでこれを観ていた。面白いんだよ、と言っていて、わたしも観た。「アリとキリギリス」の話だった。難しい話だな、と思った。今、パソコンで見直してみたが、やはり難しい。「それは、こう思っていたからではないですか…

『推し、燃ゆ』宇佐見りん

主人公の「あかり」は、「推し」の関しては、勤勉、克己、合理的、学究的等の言葉で表現できる行動をとれる。「推し」について書いている文章も沈着冷静で明晰だ。「推し」に対する自分の関わり方を「あたしのスタンスは作品も人もまるごと解釈し続けること…

「スリムレッド」の話#買って良かった2020

昨年11月に、りんごを珍しく買った。最初の値段から値下げされていたことと、小さ目は小さ目だが、六個という個数が値段の割には多いような気がしたことが買うことを決めた理由だった。 帰って袋から取りだして手に取ってみて驚いた。自然に開いた大きさの、…

明けましておめでとうございます

今年は、心機一転して、毎日書こうと思います。

『わたしに無害な人』チェ・ウニョン 古川綾子・訳

この中の「過ぎゆく夜」の中の一節 >> コンムの書いた文章を読みながら考えた。私は、私を少しも理解しようとしない人間のことを理解しろと強要されていたのだと。 大人になってからも誰かを理解しようとするたびに、実はその努力は道徳心からではなく、自分…

鼻毛

コロナが流行りだしてから、鼻毛を切っていない。そんなにまめではないが、それ以前は、たまには鼻毛切りばさみで切っていた。少しは感染予防になるのでは、と思って切っていない。とはいっても、外出から帰って鼻のうがいをしているわけではないが。

後姿

三か月か半年ぶりに、その人ーーわたしと同年配の男性ーーに、いつもの場所でいつもの時間に出会った。時間は午後4時台。わたしは犬の散歩の途中で、その人は、今回もそうかどうかは分からないが、以前の立ち話で聞いた話と同じであれば、早めの夕方から開く…

7月20日といえば

例年、7月20日は、夏の「青春18切符」の使用期間の初日です。今年も7月20日からで、9月10日までが使用期間です。2015年から、使う切符は「JR北海道、JR東日本7日間切符」の年もありましたが、この時期に旅行をしてきました。すでに、わたしの…

芥川賞・直木賞の候補作についての対談を読んで

杉江松恋氏とマライ・メントライン氏の対談です。 https://qjweb.jp/feature/29973/ https://qjweb.jp/feature/29983/ マライ・メントライン氏の感想が、なかなか的確だと感じた。

「赤い砂を蹴る」石原燃

登場人物の身内の死が、いくつか(「発生」と考えて「何件」とするより、「存在」ということで「いくつ」とする方がふさわしいと感じる)出てきます。 「芥川賞のすべて のようなもの」というサイトがあり、ここで芥川賞の「選評の概要」を読んでいます。奥…

「アキちゃん」三木三奈

小学五年生のわたし、十八のわたし、と出てきますが、「良い」とか「悪い」ではなく、わたし(これを書いているわたし)の考える「年相応」とは、ずれているような気がしました。 アキちゃんの苦労は小学五年生でも分かるんじゃないかな。分かるというより、…

カレンダーを進める

昨日、座って目の前にあるカレンダーの六月を切り取ったら七月が現れた。「文月」という文字があった。手紙をたくさん書こう(「たくさん」と書くと、少しは書いていてその量を増やそう、と読めるが、本当はぜんぜん書いていない。でも一時期はかなり書いた…

続「首里の馬」高山羽根子

資料館、主人公の仕事、迷い込んだ馬、といくつかのエピソードがあり、読み終わると、全体から何かあるものが、明瞭な形にならないまでも、浮かんでくるーーという感想を書けたら良いのですが、そうならなかった。 『如何様』の方は、読む人ごとに〈落ち方〉…

「首里の馬」高山羽根子

とはいっても読んでないのです。 『如何様』を読んで、良いなと思った。芥川賞の候補作にならなかった。単行本になった時期の関係で次の期の候補作になるかと思ったら、なっていなかった。「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」と同一期間で、そちらが候補…

「不要」と「不急」はAND条件?OR条件?

さっこん「不要不急」ということが言われていますが「不要」と「不急」というふたつの要素を結ぶのは「AND」だろうか「OR」だろうか、と考えた。きっかけは、散歩のコースにある焼肉屋の「持ち帰り焼肉弁当あります」という幟を見たこと。この焼肉屋は通常は…

ももは賢い

最近、そろりそろりと歩いている。ももとの散歩でも、歩幅が狭くなりゆっくり歩いている。三、四日そういう状態が続いたら、ももはそれに合わせてくれるようになった。ときどき、どうしたのかなというように振り向いていたが、今はそれもしなくなった。賢い…

「反動」を楽しみに

こういう状況になってくると、「これの反動を楽しみにするしかない」という気がする。「しかない」というのがちょっと寂しいが、「その上、これの反動も楽しみにできる」とは、あまり言えない。

ひとりひとりの力を足せば、できるようだ

ひとりひとりが少しづつ余分にトイレットペーパーを買えば、日本中の店先からトイレットペーパーを消すことができる、という現象に希望を感じた。ひとりひとりが投票に行けば、簡単に政権交代もできる、ということになる。

カレンダーから二月分を破り取ったときに思ったこと

何と表現したら良いのか。ハサミを使っているわけではないから「切り取った」ではないし、「千切り取る?」かな。破るわけではないが「破り取る」にしてみた。 3月1日の朝に、トイレに掛けてある、一枚ひと月のカレンダーから二月を破り取ろうとして、これ…

話せば長いような、そうでもないような話

冬場のモモ(犬)との散歩のときに着る、膝の丈くらいの長さのコートがある。このコートのファスナーの一番下が外れなくなってしまった。それなら、セーターと同じ要領で脱いだり着たりすれば良いのだな、と思い、頭から抜いて脱ぎ、頭から被って着ていた。…

三十番神

久しぶりにそこへ行った。「金毘羅宮」か何か「金毘羅」という文字が入った額が掛かっていた、という記憶があったが、鳥居には「三十番神」という額が掛かっていた。「金毘羅」の文字のあった社は、この辺りには間違いないと思うが、別の社だったかもしれな…