ダイジェスト

九月一日から三日まで歩かなかった。
九月四日東南コース。三日見ぬまの稲田かな。稲刈りが進んでいた。田植機や稲刈機という機械は出番が季節のもので、ある期間に使えれば良いのだから共同で所有して順番に使う事ができると思う。農機具メーカーはそれでは困るのだろう。一家に一台持ってもらいたい。売り込むのに、農協に、具体的には農協の役員に喰い込む。接待。しかし、流されない者同士で共同所有した場合もあった。というようなことが想像できる。
九月五日電車で出掛けた。帰りの車内で居眠りした。冷えた。駅の階段を二、三段登ったところで足が上がらなくなった。毎日歩いているのは何だったんだろうと思う。冷房で冷えたせいだと思いたい。或いは、平地を歩く足は、登りにはまったく通用しないのか。毎日寝つきが悪い事もあるが。歩かなかった。

九月四日の写真。この川は流れが緩く、どちらに向かって流れているのかは、橋の上から、たくさん浮かんでいる屑や葉の中の一つを暫く見詰めていて遠ざかっていくのを確認して判る。この日は川下に向かって風が吹いていて、何も浮かんでいない。水面に皺もある。この川にしては珍しいことだと思う。

八月三十一日の写真。川であることが判るように橋を入れたが、水が枯れている。
「Aに付き物のBがあるから、これはAだと判る」。なる程「Aだと思わせるためにBを置く」。完全犯罪のテクニックとしてメモメモ。