2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スマホをあきらめた話

一度は使ってみたいと思った。10年使っているユーザーには安く切り替えができるキャンペーンもしている。ひ孫一が私の携帯の画面を指で、すー、すーとなぞったりするのも動機のひとつ。電話代が高くなるそうなので、電話用にPHSを用意し、スマホをメー…

遠目ながらただ者ではない鳥に見えて、見当で撮ったら写真に収まっていた。写真を撮った後、私の頭上を後ろの方に抜けて見えなくなったが、すぐに頭の上から、バサ、バサーという羽音が聞こえた。上を見ると、今度は私の前の空に見えた。その高さを見たとき…

『壁の中』後藤明生

第二部の偽地下室人と永井荷風との対話で荷風が使う「ウッフッフ」が気に入りました。 粛々と、何とか読み終わりましたね。 ウッフッフ 飛ばし読みですね。 ウッフッフ 面白かったですか。 ウッフッフ 面白かったようですね。 ウッフッフ 他に何かないんです…

葉と花

何年か前には桜が散ったときに感じて、今年は藤が散ったときに感じたのだが、花の散ったあとの木の葉が、清々しているように感じた。「美人で我儘で品行方正ならざる娘が家を出て行ってほっとした後の家族」のような雰囲気を残った葉たちに感じた。

「手ごね」か「手こね」か

「手で作る」ことを「手づくり」はよいとして、「手でこねる」ことを「手ごね」というでしょうか。 坂をほぼ上りきったところに信号のある交差点があり角がレストランになっている。歩道とレストランの駐車場の境目に大きな看板が立っていて、その看板にある…

恥ずかし可笑し

そろそろゴーヤは出てくるかな、と去年植えたところを注目していた。気配がない。立ち話でそんな話をした。 「去年植えたゴーヤが出てくる気配がないんですが、翌年も出るもんなんでしょうかね」 「黄色くなった実が、ペチャっと落ちて潰れて種が出ましたか…

さらに、小説の中の会話の文

もう一つ考えたこと。小説は、書いてある文字を一つづつ順番に読んでいくことしかできません。例えば「山田は真っ赤な顔をして言った」という文字と「そんなことが、世の中にあっていいわけがないだろ」という文字を同時に読んでそれを合成して頭の中に入れ…

小説の中の会話の文

小説の中の会話の文について考えてみました。小説の中の会話文は<文字で書かれていて読まれる>ものです。本のページから声が出せないからしかたなく文字で、ということではない。<文字で書かれていて読まれる>ことが本来的な性質です。だから、話し言葉…

紙芝居『たすけとヒコ』作:南崎晶子 絵:藤原あずみ

ケースより郷土の歴史。千葉県のむかしを感じてほしい江戸幕府の牧場−−人ぎらいの名馬と、馬をこわがる少年の成長を描いた紙芝居。20場面。年長から製作:オフィス坂井 電話 047(464)7313 定価1700円(1619円+税)なんざきあきこのブ…

あの田んぼの田植え

周りの田んぼはだいたい田植えが終わってきたが、昨年歩行式田植え機で田植えをしているのを見た田んぼの田植えが、なかなか始まらなかった。それが8日と9日の間で終わっていた。2日間そちらの方面に行かなかったので、植えているところは見逃した。今年…

箸を複数使う食事スタイル

納豆を食べるときには納豆用に箸を一組使います。納豆に使った箸で他のおかずを掴もうとするとつるつる滑ってうまく掴めない、という機能面からの理由で、納豆の味がほかのおかずに移るから、という理由ではありません。洋食で同じフォークやスプーンでも何…

『小説−−いかに読み、いかに書くか』後藤明生

古本で購入。買ってしまうと読まないいつもと異なり、買ってすぐに読了。小説家にはと、の、二つのタイプがあるのではないだろうか。この本を読んで、そんな感想を持った。 小説とは何かに関する本ではよく取り上げられている横光利一の『機械』を読んでみよ…

2013年5月6日汽車の旅

最近は孫一の運転で出かけることが多い。孫一は運転が嫌いではない様子で、私も乗せてもらっていればよいので楽なのだが、話ができないし、運転はしないとはいえ周囲の車の動きなどは気になるから、たまには汽車で何処かへ行きたいと思っていたので、行って…

『この人を見よ』後藤明生

面白い。分厚い本だが、澱みなく読み終えた。「澱みなく」というのは、寝ないで一気に読むといった、ストーリーに引き込まれて読んでしまう読み方ではなく、寝る時間には本を閉じ、起きたら読み始めるという、政治家が使うので少し垢がついたような気もする…

田に映る山の木の姿から思い浮かべた

前の記事の上の写真の田に映る山の木の姿から、表面がぎざぎざのガラスのおはじきの、厚みの底に閉じ込められた色を思い浮かべた。