火中の栗を拾う

テレビ受像機でテレビを視ることは殆どない。ときどきパソコンでNHKプラスを視る。「芦屋小雁」が出ている、といっても役者としてではなく、芦屋小雁が役者として活動している姿を伝える番組を視た。懐かしい。生の舞台は観たことがないが、テレビの画面ではお馴染みだった。88才になるそうだ。
認知症の症状が出ているそうだが、それでも、役者として活動したい、という情熱に燃えて活動している。奥さんや周囲の人のサポートを受けてはいるが、本人にやる気がなければ、しないでもいられる。役者としての活動の中では、自分が思うようにならない、というストレスを感じる場面もたくさんあるのではないかと思う。
火中の栗を拾う、だな、と思った。毎日、慣れ親しんだこと、危なげなくできること、そういう活動で毎日を過ごしている(埋めている、といった感じか)わたしとは大違いだ。偉いなと思った。