2020-01-01から1年間の記事一覧

『わたしに無害な人』チェ・ウニョン 古川綾子・訳

この中の「過ぎゆく夜」の中の一節 >> コンムの書いた文章を読みながら考えた。私は、私を少しも理解しようとしない人間のことを理解しろと強要されていたのだと。 大人になってからも誰かを理解しようとするたびに、実はその努力は道徳心からではなく、自分…

鼻毛

コロナが流行りだしてから、鼻毛を切っていない。そんなにまめではないが、それ以前は、たまには鼻毛切りばさみで切っていた。少しは感染予防になるのでは、と思って切っていない。とはいっても、外出から帰って鼻のうがいをしているわけではないが。

後姿

三か月か半年ぶりに、その人ーーわたしと同年配の男性ーーに、いつもの場所でいつもの時間に出会った。時間は午後4時台。わたしは犬の散歩の途中で、その人は、今回もそうかどうかは分からないが、以前の立ち話で聞いた話と同じであれば、早めの夕方から開く…

7月20日といえば

例年、7月20日は、夏の「青春18切符」の使用期間の初日です。今年も7月20日からで、9月10日までが使用期間です。2015年から、使う切符は「JR北海道、JR東日本7日間切符」の年もありましたが、この時期に旅行をしてきました。すでに、わたしの…

芥川賞・直木賞の候補作についての対談を読んで

杉江松恋氏とマライ・メントライン氏の対談です。 https://qjweb.jp/feature/29973/ https://qjweb.jp/feature/29983/ マライ・メントライン氏の感想が、なかなか的確だと感じた。

「赤い砂を蹴る」石原燃

登場人物の身内の死が、いくつか(「発生」と考えて「何件」とするより、「存在」ということで「いくつ」とする方がふさわしいと感じる)出てきます。 「芥川賞のすべて のようなもの」というサイトがあり、ここで芥川賞の「選評の概要」を読んでいます。奥…

「アキちゃん」三木三奈

小学五年生のわたし、十八のわたし、と出てきますが、「良い」とか「悪い」ではなく、わたし(これを書いているわたし)の考える「年相応」とは、ずれているような気がしました。 アキちゃんの苦労は小学五年生でも分かるんじゃないかな。分かるというより、…

カレンダーを進める

昨日、座って目の前にあるカレンダーの六月を切り取ったら七月が現れた。「文月」という文字があった。手紙をたくさん書こう(「たくさん」と書くと、少しは書いていてその量を増やそう、と読めるが、本当はぜんぜん書いていない。でも一時期はかなり書いた…

続「首里の馬」高山羽根子

資料館、主人公の仕事、迷い込んだ馬、といくつかのエピソードがあり、読み終わると、全体から何かあるものが、明瞭な形にならないまでも、浮かんでくるーーという感想を書けたら良いのですが、そうならなかった。 『如何様』の方は、読む人ごとに〈落ち方〉…

「首里の馬」高山羽根子

とはいっても読んでないのです。 『如何様』を読んで、良いなと思った。芥川賞の候補作にならなかった。単行本になった時期の関係で次の期の候補作になるかと思ったら、なっていなかった。「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」と同一期間で、そちらが候補…

「不要」と「不急」はAND条件?OR条件?

さっこん「不要不急」ということが言われていますが「不要」と「不急」というふたつの要素を結ぶのは「AND」だろうか「OR」だろうか、と考えた。きっかけは、散歩のコースにある焼肉屋の「持ち帰り焼肉弁当あります」という幟を見たこと。この焼肉屋は通常は…

ももは賢い

最近、そろりそろりと歩いている。ももとの散歩でも、歩幅が狭くなりゆっくり歩いている。三、四日そういう状態が続いたら、ももはそれに合わせてくれるようになった。ときどき、どうしたのかなというように振り向いていたが、今はそれもしなくなった。賢い…

「反動」を楽しみに

こういう状況になってくると、「これの反動を楽しみにするしかない」という気がする。「しかない」というのがちょっと寂しいが、「その上、これの反動も楽しみにできる」とは、あまり言えない。

ひとりひとりの力を足せば、できるようだ

ひとりひとりが少しづつ余分にトイレットペーパーを買えば、日本中の店先からトイレットペーパーを消すことができる、という現象に希望を感じた。ひとりひとりが投票に行けば、簡単に政権交代もできる、ということになる。

カレンダーから二月分を破り取ったときに思ったこと

何と表現したら良いのか。ハサミを使っているわけではないから「切り取った」ではないし、「千切り取る?」かな。破るわけではないが「破り取る」にしてみた。 3月1日の朝に、トイレに掛けてある、一枚ひと月のカレンダーから二月を破り取ろうとして、これ…

話せば長いような、そうでもないような話

冬場のモモ(犬)との散歩のときに着る、膝の丈くらいの長さのコートがある。このコートのファスナーの一番下が外れなくなってしまった。それなら、セーターと同じ要領で脱いだり着たりすれば良いのだな、と思い、頭から抜いて脱ぎ、頭から被って着ていた。…

三十番神

久しぶりにそこへ行った。「金毘羅宮」か何か「金毘羅」という文字が入った額が掛かっていた、という記憶があったが、鳥居には「三十番神」という額が掛かっていた。「金毘羅」の文字のあった社は、この辺りには間違いないと思うが、別の社だったかもしれな…