2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

あるものを、あるものの効能が無くなるまで薄めてはいけない

障子を張って、表題のような教訓を得た。窓の二枚の障子を張ったが、一枚張ったところで、糊の残りが少なくなったので水を加えた。桟に塗って障子紙を貼りつけると、貼りついたように見えるが、しばらくすると、水気でくっついているだけだと分る。もう一回…

セーターを買った

新年会に備えてセーターを買った。今の赤いセーターも何年か前の新年会でデビューさせたのではないか。サンタクロースみたい、という声があったのを憶えている。確かにサンタの服の赤と同じ赤かもしれない。並んで立ったことがないので、何とも言えないが。 …

漫才台本

〈登場しながら〉 ひ孫一 「りんりんでーす」 ひいじいじ「じいじでーす」 ふたり 「ふたりそろって、みなみはるおでございます」 〈マイクの前で〉 ひ孫一 「ことしも、もうすぐおわりだけど、じいじにとって、ことしいちばん おおきなできごとはなんだった…

じっと見る、凝っと通帳を見る。

郵便局の中の椅子に座って、郵便局の外のベンチに座って、郵便局の前の歩道に立ち止まって、通帳を、じっと見ている人がいる。 ときとして漢字が、その文字が持つ意味(のようなもの)を好まれて、ひらがなでも良い部分に使われることがある。「こけおどし」…

携帯が復活した

届いた携帯の液晶画面にバーコードを印刷したシールが貼ってあった、というこの一文を読んで、変だなあるいは本当かな、と思う人がいると思う。わたしは思わなかったので、剥がそうとした。爪で剥がそうとしたが簡単に、するっと剥がれる様子もない。液晶画…

携帯が故障した

昨夜、携帯が故障した。とりあえず、それを書いておこう。万が一にも連絡をとろうとしている人がいるかもしれないので。

読んでよかった、『火花』又吉直樹

気に入った箇所を引用しようとページと行を控えていったらたくさんありすぎて、途中で止めた。 祭りのお囃子が常軌を逸するほど激しくて、僕達の声を正確に聞き取れるのは、おそらくマイクを中心に半径一メートルくらいだろうから、僕達は最低でも三秒に一度…

「そのときの寝場所」の写真

前の記事に書いた場所が、この写真の場所です。書きもれたことは、寝たいと思っている場所は、道路が直線になっており、その両端はせり出した山裾で湾曲しているので、どこまでも続く直線ではなく、両端が閉じている直線だ、ということくらいで、後は書いた…

そのときの寝場所

散歩のコースの途中に、ここにマットレスでも敷いて寝ころんだら気持ちが良いだろうな、という場所がある。幅二メートルはない舗装道路の上だ。車はあまり通らない。通ったら落ち着いて横のなっていられない。道路の両脇は、片側が田んぼ、片側が湿地で、そ…

空の音符

音符の各部の名称は「たま」「ぼう」「はた」だそうだ。形そのままの名称だ。丘の上の鉄塔と鉄塔の間に送電線が五、六本走っているのが、薄暗い空を背景にまだ黒く見えるとき、そこにほぼ丸い月が、線の間にきたり線の後ろにきたりするのを見ると、月に「ぼ…