2010年名前ランキング

恒例の保険会社のランキングを見ていて気が付いたこと。

http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/

昔は男に一文字名前は多かった。大正12年では上位10個のうち8個までが一文字名前。昭和10年から17年まで上位10個すべて一文字。昭和18年の上位10個は勝、勇、進、勲、武、功、清、博、弘、勝利と文字数とは別に戦時を思わせる。使われる文字は変わってきましたが、戦後も一文字名前の勢いは衰えません。昭和41年に一文字名前が4個に減ったあたりから拮抗してきました。
その後、使われる漢字が様変わりしてきました。ただ、「大翔」とか「悠真」とかどうなんでしょうね。親の世代が違うから感覚も違うのでしょうが、ちょっと気恥ずかしいのですが。

対照的に、女の一文字名前は昭和48年の8位の「恵」が初登場です。その後も増えません。昭和53年に登場した「愛」が種類として2番目です。平成に入って増え始め、いっときは一文字の天下がになるかと思わせましたが、最近ではそうでもないようです。

今年の女の1位は「さくら」です。しかし「桜」大正元年から今年まで、上位10位に入ったことがありません。漢字としては平成20年の「美桜」が初登場です。使えない漢字だったのでしょうか。あるいは「妓楼」の「楼」と似ているところが敬遠されたのでしょうか。例えば苗字が「天津(あまつ)」だったりすると「天津桜」となり、「天津楼」と非常に良く似ている。

大正元年の男の1位「清」は戦時中も含めずっと上位10個の常連でしたが、昭和30年を最後に姿を消しました。私の予想では近々「清」の復活があると思います。

ある保険会社の調査の上位10個を見ての感想です。