遥か高みで

路肩の雑草の生えた土に、鳥が斜めに刺さるような姿勢で死んでいた。羽は広げたままで足は空の方向だった。飛んでいるときに一瞬で息絶えたので羽が開いたままなのだろうか。昨日夕方の雷に撃たれたら焦げるだろうから閃光か音に驚いたか。羽を開いていたので、石のように落ちて体が損なわれることが無かったのか。カモメのように見えた。一昨日の夜の強風に飛ばされてきたのだろうか。
鳥は多くの時間を空で過ごすだろうが、空で死ぬ鳥はどのくらいいるのだろう。