かりんの匂いの正体

相変わらず仏壇の前にゴロンとしており、匂いは消えないで匂っている。線香を上げる度に鼻に押し当てて嗅いでみるが何の匂いと同じなのか浮かばない。昨日同じように嗅いだ後、立ち上がり仏壇の前から離れたところで、鼻に強く押し当てたためか、僅かに香った。ここで浮かんだ。匂いの源が目の前に無いので、脳が遠くから匂ってくると勘違いして、遠くからの匂いの記憶の襞を探したので浮かんできたのか。
金木犀》ではないかと思う。「昔」ではなく「毎年」の匂いなのだが、金木犀だと思う。私は長年、金木犀沈丁花を混同しているので《沈丁花》かもしれないが。一件落着として、そろそろ砂糖漬けにするころだろうか。