《静けさ》の違い

埒もないことですが、一回限りのことではないので何か理由があるのだろうと思います。
毎日同じ一帯を歩きます。朝の6時20分頃と夕方の4時30分頃には同じ地点に立ち、歩いてきた一帯を見回します。同じような明るさです。人は居ません。離れたところの道路を走る車の姿が見え音がします。朝と夕で音量や音の種類は変わりません。多分変わらないと思います。一口で言うと《静か》です。その《静けさ》に違いがあるように感じます。正確にいうと夕方が少し変です。「本当はもっと音がしているはずだが自分には聞こえない」といった静けさです。自分の体が薄い膜で覆われていて、それで物音がしないのだといった感じです。朝の場合はその風景の中にしっかり自分が存在しているのだが、夕方の場合は自分は異次元から紛れ込んだような存在で、ポッと瞬時に消えるような存在だという感じです。