玉おくり式稲生育チェック

田んぼで稲の青い葉が風で動いていて、それが運動会で大玉おくりをしている子供たちの腕に見える。それももっともなことで、昔は稲の葉に玉おくりをさせて稲の生育の具合を調べた時代もあったと思う。そこそこの風の日に、バスケットボールくらいの大きさの玉を、田んぼの風下から稲の葉の上に置く。風でボールは稲の葉の上を転がる。重さによって田んぼの端までころがるものもあるし、途中で稲の中に沈んでしまうものもある。いろんな重さのボールを転がしてみる。「この時期、800グラムのボールが沈まずに向こうの端までいったから、平年並みかな」といった風に、稲の生育度合いをチェックしたものだ。最近は見たことがない。