白い彼岸花に赤面

夕方、川の堤防の上の雑草より少し高くて目立つ白い花を写真に撮っている人がいた。近づくとカラスウリの花に見えた。めったに見られないと聞いていたのに、まだ明るい夕方から咲き始めているとは意外、というより心外だった。「カラスウリの花ですね」と話しかけたら、少し間が空いたが「白い彼岸花」ですと言った。「あっ、そうですか」と言って早々に退散した。歩きながら考えた。カラスウリは木だ。その花が土手から菜の花のように咲いているはずがない。花が少し似ているからといって「カラスウリの花ですね」とは。これは恥ずかしい。歩きながら笑ってしまった。「付け焼刃」です。