恐いけれどためになるから最後まで読んでください

2014年2月8日の朝、外は雪が積もっていた。部屋を暖めたら窓が曇った。曇ったところに落書きをした。ガラスの曇りが自然に消えて落書きも消えました。翌日部屋を暖めたら窓ガラスがおなじように曇りました。そこに昨日私が書いた落書きが浮かびでました。おぼろげではなく、くっきりと浮かびました。驚きました。消したはずの血の跡がまた現れたのを見つけたときのように動揺しました。あたりを見回しました。ポーの小説『黒猫』が浮かびます。
指先の油が曇り止めの働きをするようです。
ひとりしかいないから、すぐ消すつもりで〈何か〉を曇った窓ガラスに書いた。それは消すまでもなく自然に消えていた。翌日、あなたのいないその部屋の窓ガラスに、あなたの書いた〈何か〉が浮かんで、それをあなたでない別の人がじっと見ている、というようなこともあり得ますからご注意ください。
私の場合は、書いたときも、翌日それを見つけたときも、そこには私ひとりでした。書いた〈何か〉も、たいした内容ではありませんでしたし。
2月8日の写真。

2月9日に浮かんできたもの。「おぼろげではなく、くっきりと浮かびました」というのは、ちょっと話をふくらませましたね。