続、続2015年4月2日お花見。雑木林の乾いた斜面

日光を遮るほどの木はないので、雑木林の斜面の土は乾いていて表面には木の葉も少し積もっていて、靴が沈んで踏ん張りがきかず、登るためには手近の木の細い枝や根や、何かに掴まらないと登っていけなかった。私は下の道から見ていたが道の斜面と反対側は二メートルほどの崖が落ち込んでいて、下は城の堀だった。斜面を登っている子供が転がり落ちて来たら止めないと堀に落ちてしまう。手すりのようなものはない。それでじっと斜面を見上げていたのだが、縦の寸法が五センチ強の長円形の緑の葉が子どもたちの登っている斜面にあるのが見え、ひょっとして漆、という考えが浮かんだが、そのくらいの大きさの緑の葉、というだけが漆にについての私の知識だから、何とも言いようがなくそのまま見ていた。
膝をついたり尻ですべったり、服の汚れることなど忘れて遊んでいて、ふと気がついて、しまった帰ったら怒られると、慌てて服の汚れをはたいたら、あっさり汚れがおちてほっとした、という記憶があるとすれば、日差しの入る雑木林の斜面で落ち葉が少し積もった乾いた土のところではないかと思う。こういう雑木林は珍しいものではないから、こういう記憶をもった人は多いと思う。