自筆原稿のコピーは本末転倒ではないかな

「刊行によせて」に「小学生の作品は自筆原稿をそのまま掲載いたしました。」とあるように、市民読書感想文集「さくらおぐるま」42号の小学生の部は、自筆原稿のコピーが作品として掲載されていた。

自筆の文字を含めたものが作品なのか?私はそうは思わない。確かに、自筆の文字には書いた子どもの息遣いや肉体を感じる。しかし、文字の形状は作品には関係ない。内容を読むためには、字の形状に目を奪われないためにも活字が適している。子供たちの息遣いのようなものを伝えるためにいくつかの作品の自筆原稿を掲載するというのなら解るが、全作品を自筆原稿で掲載するというのは本末転倒ではないかと思う。