小学生二題

小学一年生
両手の指を折っている。何かを見て数えているわけではなく、自分の指を見ている。指の運動のように見える。尋ねたら「十を二回数えたら二十になるか確かめていた」とのことだった。結果は「なった」そうです。

小学三年生
分数を勉強しているそうだ。食パンの六枚切りと八枚切りは良い教材かななどと考えているうちに、重大なことに私は気が付いた。≪分数の分母は『等しく』を内在している≫と。例えば分数の「2分の1」は「2等分したもののひとつ」であり「6,4に分けたもののひとつ」ではない(哲学風なイメージを狙って「内在」なんか使ってみました)。
しかし、文章題で「ケーキを三つに切りました」と書いても「等しく切った」にはならない。「等しく」と書かないで「等分」を主張してはいけないと思う。
そして当人(小学三年生)は「食パンの6枚切りより8枚切りの方が(1枚が)大きいと思っていた」そうです。「6より8が大きいから」だそうで、なるほどと思いました。

追伸

「十を二回数えたら二十になるか確かめていた」
「6より8が大きいから食パンの6枚切りより8枚切りの方が(1枚が)大きいと思っていた」

どちらも、意表を突かれたような気がします。