続音

音のことはあれで一件落着ではないと思う。《踏みしめる》という感覚が心地よいということもありそう。霜柱を踏むサクサクではなく、浅い水たまりに張った氷の上に乗って氷が割れる、といっても一気に割れるのでなく踏んだ位置からひびが広がっていくとうような割れ方のときの音だろうか。
靴の下でするプチプチパリパリという音で、《歩を進めている》という実感が強まる、そんな心地よさか。