1月31日消印有効

今年も何とか応募できました。最寄りの郵便局で間に合いました。
今週始めから、直して直して、昨日の夕方、もうこのくらいかなと、最終稿のつもりで読み始めたら、なんだか面白くない。いかにも「小説です」といった感じになってしまっていたので元に戻した。
AからBに戻したのですが、やはりBが私の好みのようです。


男は速足で近づいて来たが、公園の直前で走り出しそのまま公園に駆け込むと、公園の真ん中辺りで止まった。
一辺が道路に面し三辺が木立に囲まれた長方形で、面積が一軒の家の敷地ほどという、小さな公園だった。


「何がないのを見てるんですか」
背後から聞こえた声に、童女像がないのを見てるんですよ、と心の中で答えた
瀬谷和雄は、小さな公園の中央に立って、長方形の公園の、道路とは反対側の、崖に面した方向を眺めていた。

これだけでは、何とも言えないですよね。ただ、Aはよくあるパターンのような気がします。やはり「奇をてらう」方が好きです。

『私のいない高校』の一節です。

 その三限個別指導でのこと、テキスト本文に「もうこんなじかん! はやくしなくちゃ」と出ていたのを、
「もうこんなじかん! まやくしなくちゃ。」
 と留学生が一字間違えて読んだのが偶然にもうまい洒落を作っていた。これは天賦の才だと担任は冗談を言いつつ、そのページのイラストを見るたびに思い出しては、のちのちまでこのときの笑いを引きずることになった。

上記の引用中の

これは天賦の才だと担任は冗談を言いつつ、そのページのイラストを見るたびに思い出しては、のちのちまでこのときの笑いを引きずることになった。

ここは読んでなんだか変な気がしませんか。一文の中に長い時間が入っているような、こういうのが好みです。