同じ地下水脈から

どちらも出だしを読んだだけでは早計かもしれませんが、地上に湧き出たときは、味は違うかもしれないが、地下の同じ水脈から湧いたものだと感じた「毬」と「abさんご」でした。
まだ「さんご」に当てる感じが分っていません。「珊瑚」「産後」「三五」。。。。。

本屋の平積みの中で少しだけ丈が低かった。手に取ったら通常なら裏表紙の方から横書きで書いてある。噂どおり。値段は1200円。1500円を超えていたら買わなかったと思う(内容と比較してという相対ではなく、絶対の値としての1500円以上に持つ高いという私の感覚故です)。

1963年の「毬」の冒頭

 毬は黒光りして硬く、タミエの掌のくぼみにきっちり嵌りに昇って来た。何度だって昇って
来た。強く打ちつければ強く、毬は跳ね上がってタミエの掌に戻った。

2012年「abさんご」の冒頭

 aというがっこうとbというがっこうのどちらにいくの
かと,会うおとなたちのくちぐちにきいた百にちほどが
あったが,きかれた小児はちょうどその町を離れていくと
ころだったから,aにもbにもついにむえんだった.

追記

当てる感じになってました。