「格」についての地名のイメージ

ある宅配寿司のメニューより抜粋。それぞれに「格」があると思うのですが、格と地名との対応が、名前を付けた人の独断かと思いますが、その人にそう思わせる何かがあったのかと、それが面白いと思いました。
例えば同じ特上ですが「陸奥」より「志摩」の方が貫数が少なくて値段が高い(中トロの有無による差)ので格上です。旧日本海軍の戦艦の名前にあるものがたくさん入っていますが、しかしそれが格の基準ではないようです。なぜかと言うと「志摩」は艦隊の名前にはありますが船の名前にはありません。「山城」はありますが「山代」ではありません。「加賀」と「信濃」はどちらも最終的には空母ですが、大きさは「信濃」が大きい。ということで、そのあたりのマニアが付けたものではなさそうです。命名した人の感覚ではないかと思います。私の感覚では「陸奥」の方が「志摩」より歴史的にも地理的にも重要な名前のような気がしますが。「佐渡」は「土佐」より格上です。「伊勢」は「駿河」より格上です。「淡路」は8貫1580円、中トロ、ウニ、イクラが入って「瑞穂」級のようです。
残念なのは郷里の「信濃」があまり特徴のない品になっていることです。いっそのこと「山菜中心」とでもしてほしかった。

瑞穂 5人前45貫 9960円(「極上」「大桶のロングセラー」「ネタ大」という注釈あり)
志摩 5人前48貫 8930円(「特上」という注釈あり)
陸奥 5人前49貫 7590円(「特上」という注釈あり)
加賀 5人前50貫 5930円(「上」「大桶人気NO.1」という注釈あり)
信濃 5人前44貫 4990円(「上」という注釈あり)

伊勢 2人前22貫 3990円(「特上」という注釈あり)
駿河 2人前22貫 3280円(「上」という注釈あり)

美濃 1.3人前11貫 2600円(「極上」「ネタ大」という注釈あり)
山城 1.3人前11貫 2180円(「極上」「ネタ大」という注釈あり)

佐渡 1.5人前12貫 1880円
土佐 1.5人前12貫 1440円

淡路 1人前8貫 1580円
出雲 1人前9貫 1180円
薩摩 1人前9貫  980円

ネタでは「中トロ」「ウニ」「イクラ」が太字です。
ここの宅配寿司のメニューはポストに入っていることがあり、今もそれが目の前にあり、美味しそうな写真を眺めて楽しんでいますが、頼んだことはありません。

もう一つ、関係者には心穏やかでないだろうと思う、こちらは行くこともあるのですが、御宿にぎり580円、大原にぎり880円、銚子にぎり1080円、館山にぎり1380円、勝浦にぎり1380円、平磯にぎり1980円(すべて単品の値段)。平磯は調べたら茨城でした。高い寿司の名前になる地名なのかどうか私は知りませんが、知る人ぞ知るのかもしれません。「御宿」の人は気を悪くすると思いますね。文句を言われたら大京も「他意は無い」と答えるしかないでしょうが。

一週間ぶりに充実した記事が書けました。