『桑潟幸一準教授のスタイリッシュな生活』『黄色い水着の謎 桑潟幸一準教授のスタイリッシュな生活2』奥泉光

久しぶりに本を読みながら吹き出しました。女子短大生の会話のところでは何回も吹き出しました。電車の中で読むのは危ない本でした。
さすがに奥泉光です。

「超バカ。でもって、帰り、ミスド、寄る?」
「寄らねー。カネねー」
「トン平、行ったりして」
「それ、ヤバいかも。脅迫してただにしてもらうとか」
「ヤバいよ。ヤバすぎ」
「トン平のメンチカツ、私好きー」
「オリも、オリも」
「おやじのミンチのコネがいいのかも」
「どこ、コネてんだって話」
「ウゲッ。吐きそう」
天体望遠鏡で覗きながらコネコネっしてたりして」
「ううっ、エロだ。白濁するミンチ」
「うわー、やめろ」で、大爆笑

それから、クワコーの倹約生活の食材調達と料理方法については、私の関心の深い所なので、読みごたえがありました。

夜は、大根をテキトーに刻んで、缶詰のツナを米酢とマヨネーズで和えた一品を作り、これを肴に焼酎ロックを飲んだ。一杯飲んで、焼酎だけだと味気ないので、緑茶のティーバッグを沈めてみたら、うん悪くない、けっこういいアイデアかも、特丸マーケットに教えた方がいいかもと嬉しくなって、テレビを見ながらどんどん飲めば、肴がなくなり、今度は大根の葉っぱを細かく刻んだのに、たたいた梅干しとポン酢で味付けしてみたら、うまくはないが、喰えなくはない。別に買ってあった柿の種も出し、これでまた飲んだ。
酒のあとは鍋に湯を沸かし、テキトーに刻んだ大根と洗った米を抛りこみ、顆粒ダシと味噌を入れた雑炊を作った。最後に溶き卵かけて茶碗に取って喰えば、これが旨い。

梅干しなどが贅沢な気がしますが、実は米味噌、梅干し、顆粒ダシ、ポン酢、ツナ缶などは、実家から持ってきたのです。

なじみのある地名がたくさんでてきます。
千葉、市原、茂原、四街道、蘇我、鋸山。
こんなのも

住所に海上郡飯岡町っていうのがあったけど、海上郡飯岡町って住所、いまはないでしょ? 町村合併で旭市になったから。