マツタケの香りのするご飯

炊いたご飯はしかるべきタイミングでタッパーに移し冷蔵庫に入れるが、入れる段階で既に少し手遅れかも、という場合もある。そういうご飯は水洗いして炒める。具は入れない。万一のことがあると具も無駄になってしまうので。塩コショウで味付けするが、このときは醤油も少し入れてみた。ご飯の色が記憶の中のマツタケご飯にそっくりで、記憶の中のマツタケの香りまでした。
「記憶の中」と繰り返すのは、はるかかなたの記憶、記憶なのか創作なのか怪しい記憶、そんなふうだからです。それはともかく、このご飯はちゃんと食べられました。