『中国の歴史認識はどう作られたのか』 ワン・ジョン 東洋経済新報社

まずは目次

序章  「戦車男」から愛国主義者へ
第1章 選び取られた栄光、選び取られたトラウマ
第2章 歴史的記憶、アイデンティティ、政治
第3章 「中華帝国」から国民国家へ−−国恥と国家建設
第4章 勝者から敗者へ−−愛国主義教育キャンペーン
第5章 「革命の前衛組織」から愛国主義の政党へ−−中国共産党の再構築
第6章 震災からオリンピックへ−−新たなトラウマ、新たな栄光
第7章 記憶、危機、外交
第8章 記憶、教科書、そして中国と日本の和解
第9章 記憶、愛国主義、そして中国の台頭

「選び取られた」がキーワード

中国共産党の再構築」はなるほどそういうことか、そういうことなら「背に腹は替えられない」がぴったりだと思った。「背」は「党の理論的基盤」で「腹」は「党の存続」。

目次を書き出してみて、7から9章の題目の先頭がいずれも「記憶」なのに気がついたが何故だろう。

読んでいて著者の年齢を知りたくなったが「著者略歴」に書いてない。1968年生まれです。