「散らずに朽ちる」改め「散る前に朽ちる」

クチナシの茶色に変わった花に触ってみた。しっかりしている。摘まんだ指の間で粉になってしまう、という状態ではない。色だけ茶色に変わっているが、まだまだ丈夫だ。このあとどうなるんだろう、と思った。葉だけの状態になるのは間違いないから、このままということはないはずだ。風や雨で粉になって飛び散るのだろうか。根本を見ると茶色の固まりがあった。一見して土だ。それがクチナシの花だった。やはり散るのだ。「散らずに朽ちる」のではなく「散る前に朽ちる」ということだった。