棒に当たる

「犬も歩けば棒に当たる」の「棒に当たる」を「棒で叩かれる」ではなく「良いことがある」や「思わぬ収穫がある」という意味で使われることがあって、それも間違いではないようで、わたしもどちらかというとそちら意味が好きだ。先日、好みの方の意味で、棒に当たった。そこには犬もいたけれど、棒に当たったのはわたしのほうなので「犬と歩けば棒に当たる」だった。犬の散歩で顔見知りの方で、その辺りで畑を作っている方から「あかいも」という芋をいただいた。里芋の一種とのこと。泥を落として、手で剥ける皮を取ってみるとホヤに似ていた。皮むきで剥く前に針金がくるくるっと丸まったようなたわしでこすってみることにした。左手で持って右手のたわしで強くこする、その前に右手も左手も服の袖を肘までの上まで捲り上げた。
この先どういうことが起こったか、見当がつくと思います。痒くなりました。あれ?痒いな、と思って掻いたらますます痒くなります。左右とも手のひらからむき出しの腕(特に内側)が痒くなりました。水洗いしても石鹸をつけて洗っても収まりません。慌てて調べて、濃い酢水を作ってつけてみましたが収まりません。多分それでも痒みは収まらないだろうと思いましたがそうせずにはいられずに、シャワーを浴びました。やはり収まりませんでしたが、浴び始めて少し経ったら、時間の経過によるものだと思いますが、収まってきました。
八分どおり剥いた赤いもですが、そんなことあるわけないと思いましたが、この痒さが胃の中で起こったら、という想像で、捨てました。愚行だな、と思いながら、それでも捨てました。
本日、ビニール手袋をして、針金たわしでなく、皮むきで剥いて、味噌汁で食べてみました。今のところ胃に痒みはないのですが、妙に胸やけがします。