偶然の再会

半月も空きましたが、特に何かあったわけではありません。元気です。時間が坦々と過ぎています。

散歩のコースに葬儀場があります。葬儀があると葬祭場の玄関に「故だれだれ」という大きな看板が立ちます。葬儀が二つ(結婚式の数の単位が「組」なのは、ふたりで上げるから「組」なのだろうと思うので葬儀は「二つ」と書いておきます)あるときは、看板が二枚並ぶ。どこの葬祭場もそうなのかどうか分らないが、その葬祭場では看板二枚がぴったりくっついて並ぶ。「肩を並べる」という感じです。人生の最後に、あるいは次の生のスタートに、見ず知らずのどこかの誰かと肩を並べる。先日二枚並んだ看板を見て、面白いな、と思った。その二人が、遥か昔に音信が途絶えた恋人同士だったりしたら、などど考えたが、あり得ないことではない。