テレビ番組「昔話法廷」

ひ孫一が家に泊まった翌日の朝、テレビでこれを観ていた。面白いんだよ、と言っていて、わたしも観た。「アリとキリギリス」の話だった。難しい話だな、と思った。今、パソコンで見直してみたが、やはり難しい。「それは、こう思っていたからではないですか?キリギリスが死ねばこの優越感を覆されることはなくなる、と」いう検事の質問は、アリの内心に立ち入りすぎるのではないかな、と思った、という感想は変わりなかった。アリの「わかりません」という答えは、わたしも分かる。わたしの結論は「アリを有罪にはできない」だ。仮に「キリギリスが死ねばこの優越感を覆されることはなくなる」という気持ちが内心にあったとしても、家族の分しか食糧がないこと、不測の事態に備える必要もあること等から、「アリを有罪にはできない」つまり「アリは無罪」だと思う。
「三匹の子豚」も、今、パソコンで観た。「豚肉パーティー」という企画が、何らかの形で豚の方からオオカミに伝えられたのか、あるいは、そういう企画はまったく存在しなかったのか。そこが豚の有罪無罪を決める、大きな(決定的なといえるくらいの)要素だと思うのだが、検事も弁護士も、そこに触れることが少なかったと思う。脚本への不満です。