『まだ見ぬ書き手へ』丸山健二

好きな作家でした。今も好きだと思います。この本の実際的な内容も、生活の自己管理も、学ばなければと思います。ただ「女、子供云々」といった表現は感じが良くない。彼の主たる主張について関係が無く、書く必要の無いことだと思った。
丸山健二芥川賞を受賞した1967年(昭和42年)には、「電波高校前」というバス停(学校自体はバス停から坂道を登った奥だったと思いますが)のある路線のバスに、毎日ではないですが乗る日々でした。通る度に数年前には丸山健二がここに居たんだと、その人を身近に感じました。

茂木健一郎丸山健二の本の解説に「長年文壇と一線を画して孤高の道を歩んできた丸山健二の文学の全体像。。。」と書いて以来からなのだろうか、丸山健二について書かれたものには大抵「文壇と一線を画す」という表現があるが、「一線を画す」では「付き合うつもりが有る」ような感じがする。「無縁」あるいは「絶縁した」が相応しいのではないかと思う。