「無邪気」という評

考えが足りないとか単純だとか無知だとか、そういう意味で使われるときの「無邪気」という言葉は、言われればかなり堪える言葉だと思う。面と向かって言われたことは覚えている限りではないと思うが、半年ばかりの間に本では二度、目にした。
佐藤亜紀『小説のストラテジー
金井美恵子『本を書く人読まぬ人とかくこの世はままなならぬ:Part 2 』
この言葉を選ぶところに、客観的な評を越えた、積極的に貶める意思を感じてしまうのだが。別の言葉を選んでほしかったと思う。