ポケットアンソロジー『この愛のゆくえ』中村邦生編
良い作品が選んであった。編者に敬意を表します。
目次
Ⅰ
魔法の庭 カルヴィーノ
いたずら チューホフ
燃ゆる頬 堀辰雄
星 ドーデー
雨の中の噴水 三島由紀夫
Ⅱ
ささやかな愛 マンスフィールド
きりぎりす 太宰治
流れ星の光 チェウ・ファン
大島が出来る話 菊池寛
国賓 オコナー
Ⅲ
バラの花の精 アンデルセン
土神ときつね 宮沢賢治
マルテと時計 シュトルム
交尾 梶井基次郎
恋をしに行く 坂口安吾
Ⅳ
春は馬車に乗って 横光利一
十日の菊 ダウスン
帰還 プラトーノフ
扉の彼方へ 岡本かの子
彼 レッシング
Ⅴ
女体 芥川龍之介
とうもろこしの種まき アンダーソン
地球の住人たち ギャリ
救援ニュースNo.18.附録 小林多喜二
源氏の君の最後の恋 ユルスナール
箱の夫 吉田知子
最初の二つは再読でしたが、やっぱりいいですね。
宮沢賢治にこういう作品があるとは知らなかった。
追伸
「大島ができる話」の「大島」を「大きな島」と思いました。この年齢の者としては恥ずかしいかもしれませんが、着物にあまり縁がないのでご勘弁。