ポケットアンソロジー『この愛のゆくえ』中村邦生編

良い作品が選んであった。編者に敬意を表します。

目次


法の庭    カルヴィーノ
いたずら    チューホフ
燃ゆる頬    堀辰雄
星       ドーデー
雨の中の噴水  三島由紀夫

ささやかな愛  マンスフィールド
きりぎりす   太宰治
流れ星の光   チェウ・ファン
大島が出来る話 菊池寛
国賓      オコナー

バラの花の精  アンデルセン
土神ときつね  宮沢賢治
マルテと時計  シュトルム
交尾      梶井基次郎
恋をしに行く  坂口安吾

春は馬車に乗って 横光利一
十日の菊     ダウスン
帰還       プラトーノフ
扉の彼方へ    岡本かの子
彼        レッシング

女体         芥川龍之介
とうもろこしの種まき アンダーソン
地球の住人たち    ギャリ
救援ニュースNo.18.附録 小林多喜二
源氏の君の最後の恋  ユルスナール
箱の夫        吉田知子

最初の二つは再読でしたが、やっぱりいいですね。
宮沢賢治にこういう作品があるとは知らなかった。

追伸
「大島ができる話」の「大島」を「大きな島」と思いました。この年齢の者としては恥ずかしいかもしれませんが、着物にあまり縁がないのでご勘弁。