緑の葉の中の緑の実

見上げたら、ゴーヤの蔓の上の方、2階の窓の高さに、緑の葉を背景に黄にオレンジの入った色の実がくっきり見えた。長さが20センチ太さが10センチ弱という大きさだから、見上げなければ気が付かないし、2階の窓からも死角になっていたとは言いながら、この大きさで初めて気が付くというのは、実が緑だったからだろう。「保護色」という言葉が浮かぶ。まだ収穫されたくなかったのだろう。しかし「葉の緑と実の緑はぜんぜん違う。一目でわかるよ」という目の人もいるのだろう。実を見つけることが切実な課題であれば、経験がそういう目を作る。
実は採ってみたらブヨブヨしていたので、2階の窓から落としたら潰れた。採らずにおけば自然に落ちるだろうから落としてみたのだが、蔓は丈夫だから落ちるより鳥に食べられてなくなるという結果だったかもしれない。今朝見たらダンゴ虫やら何やらがたかっていた。