母の名を呼ぶ

9月15日(土曜日)だった。夕食も入浴も済ませたところから、ひ孫一を預かった。抱っこして外へ出て暗くなった外をぶらぶら歩いた。このごろこういう整理できていない言い回しが気に入ってます。
最近のひ孫一のお気に入りは母親の名前を「呼ぶ」ことです。呼ぶといっても、こっちを向いてとかこっちへ来てとかお腹がすいたというような現実的な要求があって呼ぶのではありません。大きい声ではありませんが、かなり遠くの人、谷を挟んだ向かいの丘の斜面にいる人に呼び掛けるような調子で呼びます。きれいな声です。
この日も、夜道をぶらぶらしながら、何十回と母親の名前三文字をきれいな声で、本人もちょっと別の声のつもりになっているような、少し澄ました声で、呼びながら歩きました。

「ママが好きだからその名前を呼ぶことが気持ちがいいんだよね」と言うと「じいじ何言ってんだか」と孫一が大股開きで携帯をいじりながら照れ笑い。