米を研いで置く

散歩に出てすぐ「米を研いでおけばよかったな」と思った。記憶の中に残っている言葉、ということは母親の言葉だろうと思うが、それも「米を研ぐ」ではなく「米を研いでおく」だ。米を研ぐ、水に浸しておく、何かする、しかるべきときにご飯を炊き始める、という一連の作業の中で、いつ米を研ぐかは考えを巡らすべき重要な項目だったのだろう。「米を研いでおく」は決断の結果の言葉だったと思う。そして「米が研いである」は、遊びに出かけるときの楽しさを倍増する言葉であったと推測する。