味噌汁の中の豆腐の大きさ

味噌汁に入れる豆腐を切っていて、自分の切る大きさ、縦横それぞれ三分割ほどの大きさを見て、子供の頃の味噌汁に入っていた豆腐はもっと小さく切ってあったことを思い出した。1センチ5ミリか2センチ角だったように思う。切るときによく崩れなかったものだと思う。昔の豆腐の方が固かったのか。そうとも限らない。今日切った豆腐でも静かに切って静かに鍋に入れ、鍋をかき回さなければ(味噌を溶くときにお玉の上で静かに溶いていくことは知っているから、そうやって溶き始めるが無精して適当なところでドボンと入れてかき回してしまうことが多い)、小さく切っても崩さずにおけると思う。
もう一つ考えたことは、小さく切る意味は何だんだろうということ。味噌味が滲みる? 味噌味が染みる必要はないのでは、と思う。
私の出した結論は、鍋に入っている豆腐の個数を増やすためだと思う。鍋の味噌汁が全部でお椀に10杯分だとしたら、それに全部豆腐が入るためには少なくとも10切れの豆腐が必要。それに豆腐を探すのに鍋をかき回さずに、すっと掬えばそこには適度な個数の豆腐が乗っている方が良い。なるほど、小さく切るのは合理的だし、質素で奥ゆかしい。
ここで、さらに記憶が甦った。汁の僅かになった味噌汁の鍋の底に、豆腐がかなり残っている姿を思い出した。普通にお椀によそっていけば、これは大いに考えられる。これは小さく切ることの欠点だ、と一本取ったかと思ったが、次のステップのオジヤや汁かけご飯のとき、豆腐がこんなに残ってた、と嬉しかった記憶も甦り《豆腐を小さく切る》の完勝。
本当は調理上のちゃんとした理由があるんでしょうね。
この後、「味噌汁に入れる豆腐の大きさ」で検索してみますか。