『ももたろう』 赤座憲久・文 小沢良吉・絵

ひ孫一と図書館の「おはなし会」に参加した。本当は孫一が一緒に参加すればよいのだが行きたがらない。帰りに「桃太郎」の絵本を借りてきた。ひ孫一に「どんぶりこ」という文字を見せたかった。最初のところでびっくりした。川を流れてきたのは、たらいに入った男の赤ちゃんで手に桃を持っていた。「ゆうらりこ ゆうらりこ」と流れてきた。
きっと「桃を切ったら中の赤ん坊もきれちゃうよ」という最近の子供の反応を考慮しての改変かと推測したが違った。作者のあとがきでは

『ものたろう』の話は、日本のいろんなところに、いろんな形で語り伝えられている。たいていは、川上から桃が流れてくる。桃が箱にはいって流れてくる話もあるが、とにかく、桃の中から男の子が生まれる。ところが私が幼いころ(昭和のはじめ)、祖母から聞いたのは、たらいに入れられた男の子が、桃をもって流れてくるという話であった。(後略)

とのことでした。
ひ孫一の「どりんぶこ」は、今は「どんぶりこ」になりました。