『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』 丸岡いずみ

第1章の目次です。確かにこれはきつすぎると思った。

第1章

私、走りすぎちゃいました!
 地方の局アナから、キー局の看板ニュースキャスターになるまで


家電営業職のつもりが地方局でアナウンサーに
北海道で”アイドルアナ”になる


ひきこもりの女の子を2年半にわたって取材
ライフワークにしたいテーマと出会う


フリーキャスターとして東京へ
その後、29才歳で日本テレビの報道記者に


どうして私が警視庁捜査一課の担当に?
夜討ち朝駆けに明け暮れる日々が始まった


黒づくめの服装にノーメイクで刑事に聞き込み
いつ寝るかいつ食べるか、それが問題だ!


凶悪事件の現場も根性で取材
特ダネを取ると達成感に満たされた


ディレクターからアシスタントプロデューサーに
多忙な中、早稲田大学大学院に通い始める


予算管理ができなくて、更迭!
4番組かけもちの後、花形看板キャスターに

終章
私、うつ病になって考えました!
丸岡的うつ病と上手につきあう心得

  羨望の的の「丸岡いずみ像」ではなく
  自分基準で幸せに生きたい!

心得1
「私は違う……」という
自分勝手な思い込みを取り払う

心得2
うつ病は「心の風邪」ではない!
そんない気楽なものではない!

心得3
「眠れない」「食べられない」に気づいたら、
悩んでいないで、すぐ精神科へ

心得4
薬が劇的に効く場合もある!
処方された薬はきちんと飲もう

心得5
自分の五感が大自然とつながると
大きな癒しを与えてもらえる

心得6
素直に話せる人を見つけると
もつれた気持ちがほぐれて救われる

心得7
身近な「見方」は心の拠りどころ
素の自分でいられる環境で過ごしたい

心得8
簡単なことではないけれど
「いるかは終わるを」を思い出す

心得9
「頑張れ」という言葉は
使い方次第で毒にも薬にもなる

心得10
私にとっての魔法の呪文
「命を取られることはない!」

心得3などは、しっかり頭に入れておこうと思う。というのは

この本を読んだすぐ後に読んだ『小説家』(勝目梓)の中でも鬱病になったときのことを次のように書いている。

彼は人間的な生活を失って、ライティングマシーンと化していた。そのストレスが高じて、とうとう鬱病にかかってダウンした。デビュー後八年目の一月、五十歳のときだった。自宅にこもって仕事だけはどうにかこなしていたが、気分が沼の底に沈んでいくような状況がつづき、電話に出るのも人と会うのも苦痛になり、食欲が落ち、不眠がつづき、遂には家族と顔を合わせているのも鬱陶しくて、ふと自殺の誘惑に駆られたりもした。それでC女が伝手を求めて、慶應病院の精神神経科に緊急入院の手配をしてくれた。