自慢の解釈

「二十歳とはロングヘアーをなびかせて畏(おそ)れを知らぬ春のヴィーナス」

二週間前の講座でこの歌が板書された。椅子に座って板書を見ながら頭の中でいろいろ考えているうちに、ヴィーナスが髪の毛で前を隠していること思い当たった(後で調べてみら、いろいろな姿があるが「ヴィーナスの誕生」では、そうしている)。そうなると、「ロングヘアーをなびかせて」は、「前を隠していない」ということを意味しているのではないか。なるほど、それでこそ「畏れを知らぬ」がぴたりと嵌る。爽快な歌だ。即物的な、ちょっと自慢の解釈だ。