続、『冬の旅』 辻原登

自転車の「立ち乗り」というか「立ち漕ぎ」というか、そういう場面が何か所かでてきた。漕ぐのは同じ登場人物ではない。坂道の登りでもない。何かのメッセージの象徴として使われているのでもなさそうだ。作者は、自転車の「立ち漕ぎ」が好きで、日常自転車に気晴らしで乗ることが多く、そのときには必ず「立ち漕ぎ」をしているのだと思う。