18日金毘羅宮

「こんぴらふねふね おいけに ほかけて」と聞いていたと思う。「おふねに ほかけて」と聞いている人も多い。意味はそちらの方が通るが、音としては「おいて」と「おいけ」は紙一重だ。「追い手に帆かけてしゅらしゅしゅしゅ」。「追い手」も「船の後部」のように思っていました。「搦め手」という言葉もありますし。「追い風」でした。
金毘羅宮の石段は無理せずに、旅先でぎっくり腰や捻挫をしたら困りますから、五十段くらいにしておこうと思っていましたが、本宮まで行ってしまいました。何故かと訊ねられたら「そこに石段があるからだ」と答えますが、この答えの前では「そこに山があるからだ」のなんと嘘くさいことよ、と思います。この石段はいつからのものか知りませんが、何人の人が登り降りしたことか。何億人?あの森の石松と同じところに足を載せたかもしれません。
参道に飛び交う言葉は、日本語が半分、中国語が半分でした。春節だったんですね。とはいえ、中央ではない四国の金毘羅宮に来るという事はインターネットで調べて来るのでしょうか。外国からの観光客のみんながみんな、東京などの大都会や富士山へ行くのではなく、日本全国のいろんなところを訪ねてくれるならそれは心強いです。
琴平電鉄琴平駅

籠の料金は、登りだけ、下りだけ、登り下りと三とおりの料金がありました。登りは下りより高いです。利用している人は見かけませんでした。

土産物屋さん。ここで杖を借りました。登り始めて周囲を見るとみんなが杖を持っています。どこかで買ってきたのか持参したのか、皆さん準備が良い、と感心しながら登っていたら、土産物屋の店先に貸杖が置いてありました。


本宮の境内から。

帰りに杖を返してお土産を買い、せんべいとお茶をごちそうになりました。