2010-02-16から1日間の記事一覧

「春が来たら」

「春が来たら、どうしよう」よりも「殆ど確実に春が来る。そして、春が来ることより、少し低い確かさながら、私も春を迎えられそうだ」ということが、嬉しい。そういった感想もあるだろうと想像する。実は私は、春は迎えられないのです。近々、移住するので…

青梅雨

『青梅雨』永井龍男(「新潮」昭和40年9月号)車谷長吉撰短編小説輯『文士の意地(下)』の冒頭に収録されている。一家心中の話。冒頭に新聞記事を載せているから現実の一家心中の話という体裁。作中のエピソードを二つ書き抜きます。○一家の主(77歳の…