モモについて気がついたこと

立ち上がって両前足で人間に捉まります。誰にでもこれをします。引き綱を引いて「服が汚れますよ」と言って、「いいですよ」と言たら綱を緩めますが、された人は大抵喜びます。

お座り、座れ、シットダウン。全て通じません。何語を話す人に飼われていたのでしょうか。

道路を横切っている溝の上に、金属製の格子の蓋があります。これは必ず飛び越します。格子の目の大きさに関係なく、蓋の部分を大きく跨ぐように飛び越します。絶対に上に乗りたくないという感じです。最近は飛び方が少しいい加減になって来ました。着地したときに後ろ足が金属部分の上に掛かることもあります。

金属製のマンホールの蓋の上も避けます。調べたら犬は一般的に金属の上は歩きたがらないようです。

側溝の蓋でコンクリート製のものがあります。建付けが悪い蓋の上に乗るとゴト、ゴトという音がします。この音にビクッとします。踏切を車が通過するときも同じようなゴト、ゴトという音がします。これに怯えます。一度、車の往来の激しい踏切を渡ったときに、この音で酷く怯えました。踏切を渡る事そのものは平気です。

ゴミの集積所にゴミ袋が積んであると、離れるようにコースを取ります。袋が沢山積んであると余計に避けます。ゴミ袋の山は得体の知れない怪物に見えるのかもしれません。なお、当市の燃えるゴミの袋の色は犬にある色(モモもその色)ですが、色は判別できないそうなので、それは関係ないでしょう。

朝の散歩コースで、遠くに見える犬(例えば、モモは川から離れた山裾の道に居て、三十メートル程離れた川の堤防上の犬)に反応するから、視力は問題ないでしょう。そして、遠くに犬を見た時にクインクインと鳴くことがあります。気のせいかもしれませんが、見える犬が自分と似た犬のときに、クインクインと鳴くような気がします。母恋し、兄弟恋しでしょうか。

いきなり猛烈に走り回ることがある。ある方向に行きたいということで引っ張るのではなく、体を平べったくして四方八方に駆ける。ある種の泥に反応するような気がする。前に飼っていた犬は、糠みそのような匂いのする泥があったら、そこで転げ回ったことがある。「猫にとってのマタタビ」に当たる何かに反応しているのだろうか。

オシッコのとき片足を浮かせることがある。これは権勢本能が強いメスがすることがあるそうだ。

左目が少し塞がり気味。

食事についてはまだ躾けが出来ません。容器にドッグフードを入れる音を聞きつけてクインクインと鳴くのはまだ許せますが、容器を持って玄関に立つと、体を低くしてガオーガオーと鳴いて私を威嚇するような動きをします。まったく無礼な犬です。首輪を押さえて「待て、待て」を繰り返してからあげるようにしていますが、変わる気配はありません。食事の量は普通にあげているつもりです。