卵の特性は他の食材に絡む、あるいは他の食材を綴じることにある、と見抜いた。きっかけは、キャベツとウインナーを炒めているところに卵を入れたのだが、割ってそのままフライパンに入れて目玉焼き風になればそれで良いのだがそのときは何を思ったか、孫一に教えてもらった親子丼の作り方は助かるな、というような事を考えていたのか、卵を溶いて入れた。フライパンに流れ込んだ卵を見て慌てて箸でかき混ぜた。卵が絡みついたウインナーを食べてみた。ウインナーは炒めてもウインナーウインナーしている。魚に例えれば生臭さが抜けない。それが卵が絡んだら、ウインナーウインナーしたところが少し大人しくなったような気がした。卵に乗っ取られる程でもなかったし、丁度良かった。
改めて考えるに食材を複数使って料理を作るということは果たして《良い事》だろうか。健康に良いとか悪いではなく、食材に失礼かなという気もするが、結婚の取り持ちと思えば別に問題ないですね。
私はいろんな取り合わせを試みるのは好きです。先日はパスタと一緒に糸こんにゃくを茹でました。勿論食べられましたが、もう一度という程でもありませんでした。