似た感じ、ではなく漢字

このブログには「フィクション」も書いてあります。「法螺」というジャンルも作ってありますが、法螺を法螺というジャンルにしたのでは身も蓋もないので使っていません。

「私たち二人が出会ったのは天の配剤ですね」と書いていてドキッとした。「天」の字は、棒が上に突き出ると「夫」という字に似る。読み手がそれに気が付けば、そこに何かの意味を認めてしまいそうで、それでこの一文は消した。
漢字の二本の横棒の上下の長さの違いをきちっと知っている人は、私のようにドキッとしたりしないだろう。「天」の字の上の横棒を短く、下の横棒を長くした字は「天」とは縁もゆかりもない文字に見えるのだろう。
試しに「妻」の字の飛び出した縦棒を消してみたが、どういう字にも見えなかった。