『現代日本のユーモア文学5』吉行淳之介・丸谷才一・開高健=編集

後藤明生の小説が入っているので借りた。ほとんどが<奇妙な>感じの作品だった。中でも奇妙、それも重苦しい奇妙さがあったのは小島信夫の「吃音学院」だった。

収録作品

舟橋聖一    華燭
武田泰淳    もの食う女
梅崎春生    Sの背中/侵入者
邸永漢     長すぎた戦争
宮沢賢治    ビヂテリアン大祭
加藤楸邨    「吹越」より四句/「死の塔」より一句
山本周五郎   人は何によって生くるか/対話[砂について]/ごったくや
後藤明生    火事の話
山口瞳     鳩胸の鳩
半村良     身の上ばなし/お洒落
山之内獏    石に雀/音楽/鹿と借金
小島信夫    吃音学院
色川武大    ぐれはまちどり
今日出海    天皇の帽子