続「首里の馬」高山羽根子

資料館、主人公の仕事、迷い込んだ馬、といくつかのエピソードがあり、読み終わると、全体から何かあるものが、明瞭な形にならないまでも、浮かんでくるーーという感想を書けたら良いのですが、そうならなかった。

『如何様』の方は、読む人ごとに〈落ち方〉は異なっても、多くの人が「腑に落ちて」読み終えられたのではないだろうか。如何様と首里の馬と、合わせて一本、ということで芥川賞受賞でどうだろうか。