2011-05-27から1日間の記事一覧

萱崖とは何か考えた 歌の解釈変更

萱崖(かやがけ)は 母のむねにも似たるかな たかきをわすれ ただぬくもれり 前の記事に歌の解釈を書きましたが、ちょっとしっくりこない。 こんな解釈が、私としては一番釈然とするように思う。少年時代の思い出を詠んだもの。作者が少年時代に慣れ親しんだ…

萱崖とは何か考えた 結論 「崖」は「崖」で「原」の代用ではない

「ススキの白い穂が、なだらかな曲面を作っている景色を女性の胸と見た」という出だしの解釈が間違っていた。「すすきのような、ある程度の高さのある植物が群れ立っている中に立っていると安心感を感じる」というのがこの歌の出発点だと思う。 作者は崖の上…

萱崖とは何か考えた その二

「萱崖とは何か考えた その一」の続きです。 萱崖(かやがけ)は 母のむねにも似たるかな たかきをわすれ ただぬくもれり もう一度この歌を読んでみました。「たかきをわすれ」という言葉がありました。「なだらかに隆起した丘にすすきが満ちているのを見て…

萱崖とは何か考えた その一

これの一日目を聴いてきた。http://www.library.city.sakura.lg.jp/event/shidu%20%20bungakukouza.html今東光と吉川英治が取り上げられた。吉川英治といえば、当地にある歌碑が有名。 萱崖(かやがけ)は 母のむねにも似たるかな たかきをわすれ ただぬくも…