実るほど頭を垂れる稲穂かな?そんなの関係ねー

穂が頭を垂れている。穂の根元の辺りから折れ曲がっている姿から、首をガクッと前に倒して居眠りしている電車の乗客の姿を思い浮かべた。穂が頭を下げて、ぴんぴんと不揃いに立った青い葉が見えてきた。頭を垂れてじっとしている穂に対し、わずかな風にそよいでいる。「実るほど頭を垂れる稲穂かな?そんなの関係ねー」と。若さ、軽薄、自由。悪くない。

(あれは雑草の葉ではなく、稲の葉ですよね)