降られた、濡れた、明日の靴はどうしよう。

空は全面が雲で、降水予測は今もこれからも雨だったが、そのときは降っておらず、気象レーダーでは、この辺りがぽっかりと雲の無い状態だった。今現に空にある雲はレーダーに写らないような薄い雲なのだろうと思った。そして雲の無い部分の広さから、少なくとも一時間は雨が降らないだろうと判断し、十六時十分に歩きに出た。
四十分後に降り始めた。横殴りの雨ではないが傘だけでは濡れた。靴とズボンはビショビショに濡れた。コースを端折って帰ろうかと思ったが「ズボン濡れたらパンツまで」の諺もあるので、いつものコースにした。
田んぼに人もシラサギも居なかった。シラサギの住処は近くの小さな森の中にあるのだろう。羽根を広げると四十から五十センチある。枝が混み合ったところには入って行けない。巣は《梢》にあるのだろう。