風には負けた

26日と27日で、気温が高い27日を選んだのだが、風速には気がまわらなかった。浜に着いたときにはシートを広げて弁当を食べるどころではなかった。砂浜には10分も居られなかった。あとから調べたら5から6メートルの風で、散歩のコースでもちょくちょくある風の強さだが、浜の風は格別というか、別格だった。

こういう風の日に、砂浜を海に沿って何時間か歩き、適当なところで引き返して来る、そういう散歩ができるようなら二人の愛は本物ではないか、というような考えが浮かぶような、試練の風だった。そういう二人は見当たらなかったが。

というわけで、日ごろ愛読しているブログにちょくちょく登場するので、九十九里に行こうと思い立ったときに下調べしておいた「宮島池親水公園」に移動した。おお、これは良いところだあの東屋で食事をしよう、と池に掛かった橋を渡って東屋へ行くと、そこはやはり吹きさらしならではの風の強さで、結局、公園の柵の外の駐車場で車の陰にシートを敷いて持参の弁当を食べた。東屋への往復のときに橋の上から見ると、釣り人が十数人座っている姿が向こう岸に見えたのは、ブログの写真と同じだった。

お昼は持参したものを食べるとしても、蛤はどこかの店で焼いて食べてみたいと思っていた。いくらくらい用意しておけば良いのかだいたい知っておきたいと思い、前日に適当に一軒の店に電話して訊いてみた。 「6個単位ですが、今日は6個1500円です」という答え。なるほど「今日は」ということは、明日の値段は分けない、ということで、水揚げ量次第なのだな、と納得した。しかし、当日は、強風に追われるように海の近くから退散して、蛤を食べることもなかった。

昼食のときにシートの上に寝転がって空を見たら、雲がまったく動いていなかったのが不思議だった。雲の高さのところでは風が弱いのか、雲の高さがものすごく高いので、動いていても動いているように見えないのだろうか。

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