続き 『対談 小説作法』中野孝次

奥付で「しょうせつさくほう」で読みカナがふってあった。確かに中味は「さくほう」でした。「作法」を「さくほう」と読むことを知らなかった。「さほう」に「物事を行う方法。仕方。やりかた。さくほう。「小説作法」」という意味があることも初耳でした。過去に借りて読んだ『スティーヴン・キング小説作法』も「さほう」と読んでいたのです。

吉行淳之介  1924年大正13年)4月13日 - 1994年7月26日
野間宏    1915年(大正4年)2月23日 - 1991年(平成3年)1月2日
尾崎一雄   1899年(明治32年)12月25日 - 1983年3月31日
大江健三郎  1935年(昭和10年)1月31日 -
遠藤周作   1923年(大正12年)3月27日 - 1996年9月29日
水上勉    1919年(大正8年)3月8日 - 2004年(平成16年)9月8日
永井龍男   1904年(明治37年)5月20日 - 1990年(平成2年)10月12日
井上靖    1907年(明治40年)5月6日 - 1991年(平成3年)1月29日
大岡昇平   1909年(明治42年)3月6日 - 1988年(昭和63年)12月25日

初出は昭和57年から昭和58年で、その数年後に大岡昇平井上靖歴史小説を批判したことを思うと、その二人が並んで出てきていることが面白い。案外、大岡昇平は雑誌に載った、自分の前の対談として井上靖の対談を読んで、その辺りから井上靖の考え方に対する批判の芽が芽吹いたかもしれない。